「同一労働同一賃金」の実現に向け、2020年4月に施行された「パートタイム・有期雇用労働法」が、いよいよ2021年4月から中小企業にも適用されます。自社がどの程度対応や準備ができているのか、不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、厚生労働省から公開されている「パートタイム・有期雇用労働法等対応状況チェックツール」をご紹介いたします。
パートタイム・有期雇用労働法等対応状況チェックツールとは
「パートタイム・有期雇用労働法等対応状況チェックツール」は、パートタイム・有期雇用労働法やその他の労働関係法令によって「義務」または「努力義務」とされている項目に関して、自社の対応状況を診断し、待遇改善に向けて今後どう取り組む必要があるのか確認できるツールです。
チェックツール利用方法
①ユーザー登録~ログイン
このチェックツールを利用するには、まずユーザー登録が必要です。
1. チェックツールページの「新規登録」をクリックします。
2. 新規登録ページでメールアドレスを入力し、「メールを送信」をクリックします。
3. 入力したメールアドレスに届いたURLをクリックし、本登録ページに簡単な会社情報を入力後、「入力内容を確認する」をクリックします。
4. 確認ページで入力内容を確認し、「ユーザ登録を行い、ログインページへ」をクリックしたら登録完了です。
5.ログインを行うとマイページが表示されます。
②労働者情報の登録~診断開始
マイページ内「新たにチェックする労働者を追加する」をクリックすると、パートタイム労働者・有期雇用労働者選択のページに移ります。
チェックしたいパートタイム・有期雇用労働者の情報と、比較対象となる正社員の情報を入力します。
※氏名などの具体的な個人情報を登録する必要はありません。誰についての診断結果か分からなくならないように、社員番号や職種、部署などを登録しておきます
次に、正社員と比較して職務の内容や責任の範囲等がどの程度同じなのか、タイプ1~4を選択します。
タイプの選択が完了したら、「上記のタイプで設問に回答する」をクリックして診断を始めます。
タイプによってこの後の設問が変わりますが、タイプはあとから変更ができないため注意してください。
タイプの判断が難しい場合はページ内にあるリンクから「社員タイプ特定設問ページ」でチャートを使ったタイプ判定ができます。
チェックツール で診断できる項目
診断内容は6章に分かれていて、章ごとに中断・保存ができます。
- 基本給、賞与、手当
- 教育訓練、福利厚生等
- 正社員への転換推進措置
- 相談の為の体制整備、労使の話合いの促進など
- 労働条件の明示・説明
- 他の労働関係法令
厚生労働省はすべての設問への回答が望ましいとしていますが、取り急ぎパートタイム・有期雇用労働法に関する部分のみチェックしたい場合は「1 基本給、賞与、手当」、「2 教育訓練、福利厚生等」を回答して診断結果を確認してみましょう。
診断結果を確認してみよう
回答後の画面に診断結果(項目ごとの改善要否・アドバイス・法令の解説・参考事例)が表示されます。
この診断結果は「マイページ」からいつでも表示でき、登録した労働者ごとの診断結果の一覧確認や、回答の追加・編集をすることができます。診断結果はPDFに出力できるので、診断結果や対応状況を社内で共有することも可能です。
まとめ
いかがでしたか?今回は、厚生労働省が公開している「パートタイム・有期雇用労働法等対応状況チェックツール」をご紹介しました。
診断結果では改善要否だけではなく、アドバイスや参考事例も確認することができるので、待遇改善に具体的に役立てることができそうです。中小企業の方はぜひ活用してみてください!
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